不器用な人間が 不器用なまま生きていけない そんな世の中なんて くそくらえ いろんなことが うまくいかない その分 幸せの価値を 知ってるんや 優しさだって たくさんあるんや 言葉にできなくても 溢れてるんや それで ええやんか
自分では 見えないところが 禿げている
初めてデートした時のこと貴方は覚えていますか楽譜屋で探し物をした後喫茶店で食事しましたね貴方はとても無口でピラフのお皿を穴が開きそうな勢いで見つめながら食べていた音楽の話を少ししたでしょうかいつも言葉をひとつひとつ確かめながら話していまし…
ぎらり光るトカゲの背中くらり目眩しされて真夏日の予感
シャッフルってなんやの?余計な機能やんか。そう思ってるのに突然イヤフォンから流れ出たヘンデルのソナタ泣けるやん。不意打ちやん。ちょっと今弱ってるのに。
頭でっかちのアジサイがうなだれるように色づいてずっと空の向こうの方の雨の気配に焦れている蝸牛になった夢を見た
生まれてから何十回目かの五月病に罹りまた朝から愛しい貴方を困らせてしまったごめんなさいありがとうたった今何もせずどこにも出かけず貴方の手から伝わる温もりにただ身を寄せてじっとしていたいそうすれば憂鬱はあとじさり遠ざかり後には五月の瑞々しい…
ハクモクレンは花より青葉ぜいたくな葉陰はわたしだけのもの今日も少しだけがんばるつもり
脳内に円を描きざわめきを静める